じじいの備忘録


by jijiimax
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目指すは人間国宝

本日は、母上のご要望に応えるべく、一子相伝の赤飯を作りに実家に帰ることにした。

わしが幼少の頃から、1年に一度、ばあちゃんが(母親のおっかぁ)作ってくれた赤飯。大正生まれのばあちゃんも、この重労働に耐えかね、引退していた。何年か、ばあちゃんの赤飯が食べられなくなってしまった。

そこで、じじいが名乗りをあげ、その伝統の赤飯を伝授してもらった。(内心、母の代がやるべきなんではないかと思ったりもする…)
血のにじむような努力の末、やっと、その技を体得した。


基本的に特別な作り方はしていないが、小豆を使わず、大納言という物を使う(詳しくは知らないがそれも小豆の種類かも…)あとは、せいろと、木の桶?

せいろ

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木の桶?

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↑ 昔は良く使っていただろうやつだ!火垂の墓にも出ていた。


改めて見てみると、使い込まれている。この、木の桶に入れると、赤飯の味がガラッと変わる。この桶が壊れたらどうすれば良いのやらと、裏を見てみると、

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昭和拾八年?じゅうの漢字が古い…昭和18年といえば、




太平洋戦争のまっただ中でね~かぁ



山本五十六が亡くなったのもこの年らしい…ばあちゃん…なんて時代に生きてんだよ…。第2次世界大戦の時も生きていたんじゃね~かよ…。教科書に載ってるんだよ…教科書。

そういえば、良く戦争の話をしてくれた。岐阜に流れる清流『長良川』が、焼夷弾で火の川になっていた…と。じいさんは、一人で長良川に逃げて、大変な目にあったとか…。
8月に行われる、全国長良川花火大会といえば、岐阜で知らぬ者はいない。花火の音は焼夷弾に似ていると聞いたことがある。花火が綺麗だからと、のほほんと花火を眺めて良いのだろうかとも思う。


そんな事を考え、いそいそと赤飯作りにいそしむ。

と、あることに気が付く。


大納言を一袋多く入れすぎたぁっ!


なんたることを!初歩的なミスである。餅米と大納言を混ぜているときに、なんか今日は、やけに大納言が多いな…とは思っていた。赤飯作りえんま帳をみると、計算方法が違っていた。

餅米1升に対し大納言1合であった。1合が大体170g。3升なので510g。普通に売られている袋が1つ250g。わしは、調子こいて3袋(750g)いれてしまった。
もう後戻りは出来ない。今回は大納言飯だ!パラダイス大納言。


そんな、くだらぬ失敗には、ぴくりとも動じぬわし。さっさと作業を進める。


1時間半程で、完成した。

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いつもは、3升作り、親戚に配り歩くが、今回は、ばあちゃんと、わしの彼女さんにあげるだけだ。
むぅ。作りすぎた。しばらく、わし一家は、大納言飯の地獄に苦しむんだろうなと思いながら、今が過ぎる。
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by jijiimax | 2005-06-18 12:33 | じじいの小言