じじいの備忘録


by jijiimax
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

富士登山

前回の富士登山から、はや1年が過ぎた。

彼女さんと登り、8合目の山小屋でカレーを食い、高山病の症状が出てダウン。


今まで、富士登山は2回、富士登山競走(走って登る)を2回。
計4回登っていることになる(登頂へは、2回しか行っていない)


今回は5回目。


今回の富士は、わしにどんな試練を与えてくれる!??

意気揚々と、富士宮口へ
富士山は、色々な登り方があるのだが、このコースは表富士と言われ、
古くから使われてきた。
富士山の南側から登るコースである。

新五合目と言われる所がスタート地点。
他の五合目と比較すると、1番標高が高い位置にある。(2400m)

と、言うことは、必然的に登る距離も短い。(らしい)


16時頃に着き、20時まで休憩する。
(体を気圧に慣らすため。到着して直ぐに登ると高山病になりやすいとのこと)
(初めは脈が速いが、しばらくすると安定してくる。)


仮眠中に、花火と思われる音が響き渡る。


祭りか~!ぇぇなぁ~!


車の中で、横になりながら、ウトウトする。


20時になり、身支度を始める。


必要な物は防水処置を施す。
(富士山の山頂には郵便局があり、今回は彼女さんの親さんへ残暑見舞いを書いたのだ!)


登山靴の紐を縛る頃には、テンションが上がってくる。



よっし!




いっちょ行ったるか!




21時になり、カメラの三脚を立てて、おもむろに記念撮影。

再生モードにして確認する。


むぅ?


はて????




心霊写真みたいになっちょるやん



赤っぽい、怪しい光に囲まれたわし!


この時点で、今回の運命は決定していたのだろう。

急いで、消去。

恐らく、カメラに光が写り混んだのだろう…。
二度目の記念撮影はしないでおいた。


気を取り直して
出発じゃ!



ぽつ



ぽつ



ぽつぽつ



ざざ~!



おっほぉ~ぃ!



なんで、わしが歩き始めたら雨が降るんじゃ!

5分もすると本降りに。
仮眠中、花火の音と思っていたが、実は遠くにいた雷だったのだ…。


ついてない。あきらかに… ついてない。


前回の荷物は17Kgあった。
山頂で快適に過ごそうかと思い持って行った。

今回も結局、装備的には変わらない。
水分が、7リットルから、3リットルに変わっただけだ。

重い荷物と格闘しながら、足を進める。

雨も、次第に凄いことになってきた。
雨具をするタイミングを間違い、
服がびっしょびしょになってからの着用となった。

登るにつれて、体が冷えてくる。
足を止めると、全身が震える。


8合目に差し掛かると、雨は暴風雨となってきた。
台風って、ここに居ないよね?
という程である。

あまりにも、体が冷えるので、密室となれるトイレに駆け込む(入場は200円也)

先客が居た。


あまりの寒さと、暴風で怖くなりここで夜明けを待つとのこと。


初めての富士登山とのこと。
こんなにきついとは思って居なかったと話す。
(暴風雨じゃなければ大丈夫なんですよ!と答える)


体も温まり、ご来光の時間を計算しつつ、頂上へ向かう。


8合目を過ぎると、視界が全くない。
地面さえも見えていない。
霧も発生し、登山には最悪の状態へ。
さらに、わしは眼鏡マン。霧の水滴がレンズにつき、さらに見えない。

もう、やけくそじゃ!

完全に浸水した登山靴で、一歩一歩、歩みを進める。



0330頃、山頂に到着。


遅い、遅すぎる。

平均5時間程度で登れるはずなのに…
普段のぐーたら生活で、肉体は基より精神まで荒廃している。


その後、ご来光が見られるポイントまで行こうと試みる。

見えない。
寒い。
飛ばされそう。



わし、切れる。



もう、ええや!ご来光なんて!
どうせ、霧で見えんやないか!


風の当たらないところを探し、冬並みのジャケット等を羽織り仮眠する。










明るい。



どうも、日は昇ったらしい。



とりあえず、雨は降っていなかったので、記念撮影をする。
(また、心霊写真みたいになっていたらどうしようかとビクビクする)


d0037176_22362319.jpg




その後、残暑見舞い等を、投函する。

(ここでしかない消印を押してくれる)
(富士山のポストカードを購入したのだが、防水処置がしっかり出来ていなくて、ある一部分が浸水していた。やばい!っと思ったが、予備もないので、迷わず投函)

富士山頂郵便局

d0037176_22372374.jpg




お鉢巡りという、頂上を1周するものがあるが、この天気にブチ切れていたわしには、
そんな余裕もあるはずもない。

わざわざ背負ってきた荷物も、ただの重り。
ガスコンロで、湯を沸かし、ドライフードにホットコーヒー。

こんな暴風では5秒で冷える。


3リットルの水分も、顔にぶち当たる雨を飲み、
1リットルも飲んではいない。


虚しすぎる。


なんの為に、こんな重い荷物を…。


トイザらスで、おもちゃをねだり、買ってくれないと分かった瞬間のがきんちょの様に
あっさりと、この場から立ち去る。


あぁ~

また、この道を歩くのね…。
(富士宮口は登りと下りの道が同じである)

ふと、下を見下ろす。


d0037176_2246651.jpg



約3時間かけて下山する。


今回の登山の目的

・自分を見つめ直す!


であったのだが、天気の悪さに苛立ち、
見つめ直すような時間も持ってはいない。

分かったのは、欠点ばかりだ!


下山中に、明らかに小学生だろうと言う子達に追い抜かれ、
わしなんて…いいんだ…と、自分の殻に閉じこもりつつ今日が終わる。
[PR]
by jijiimax | 2006-08-17 22:51 | じじいの小言